不登校はお子様の『SOS』です
今回の記事では、
本サイトのポリシー三つ目の
不登校はお子様の『SOS』です、についてです。
不登校になってしまうこと、それは=学校に行きたくないというサイン。
理由はなんであれ、こころと身体が学校に行くことを拒んでいる状態です。
こどもは自分自身を守るため、また親に少しでも不安を抱かせたくないあまり
最初は、
『おなかが痛い』『頭が痛い』『気持ち悪い』『ダルい』などといった
身体の不調を伝えてくることが多いでしょう。
直接言わなくても、
お布団から出てこない、朝起きてこない場合もあるでしょう。
こどものSOSに気付くことが大事
一日二日は、まだお休みさせて様子をみようと親も考えます。
けれど次第にお休みをするのが頻繁になったり毎日になってくると
自身も忙しく仕事に行かなければならない親としては
非常に心の余裕がなくなってきます。
そのため、学校にいけない子供に苛立ち少々キツく当たってしまったりします。
『体調悪いなんて嘘なんじゃない』
『学校をさぼりたいだけなんじゃない』
『仕事休めないんだからいい加減にしてよ!』
そんな強く疑う言葉で子供を責めてしまったり。。
ご両親の気持ちも無理はないです。不安で仕方がないですよね。
このまま休ませていたら
- 勉強に遅れが出るのではないか
- このままずっと行けないのではないか
- どこか子供におかしいところがあるのではないか
- もしかしてイジメにあっているとか、クラスになじめていないのか
- ご近所やママ友の目や言動が怖い
こんな思いで心がいっぱいになってくるでしょう。
『学校』ってちいさな空間なだけなんです
学校にいけないこと、それだけで親も子もこの世の終わりかのように考えてしまいます。
でもよく考えてみれば
学校なんて大きな大きな地球上の世界中の国々からみて
とってもとっても小さなコミュニティです。
たまたまそこに生まれ、その地域で同じように生まれた同年齢の子供たちを集めて
小さな空間にいれただけの世界。
自分が望んだ世界ではないので、それは合わないことだってあります。
中学生活の3年間、高校生活の3年間、たったそれだけで
人生が終わる、詰んでしまうと考えるのはあまりに視野が狭くなってしまっています。
それだけで子供の将来が終わったなんて、親が自ら子供の可能性を見限っており
あまりに子供が可哀想です。
不登校=SOSととらえ見合った対処を
さきほどの不安の数々。
こどもはそれ以上に不安を抱えています。
親は冷静に子供と向き合いよく見て観察して
前向きに解決に向けてひとつずつ行動にうつします。
・勉強に遅れが出るのではないか
→勉強は家でもできます。ただ親が働きながら教えるのは結構大変ですし、
中高ともなれば現役ではない親はわからない問題も多いです。
→家庭教師をつける。
→可能であれば学校からすこし離れた場所の塾を提案してみる。
→市や町が不登校の児童に向けて開いているフリースクールを検討する。
公共の施設や教室をホームページなどで検索してください。
あらゆる代替の方法をこどものために考えてみましょう。
このままずっと行けないのではないか
このままずっと行けない場合、何が問題でしょう。
では苦しい思いをかかえながらでも子供が登校していれば安心なのでしょうか。
ここは行けなくても違う学校なら行けるのかもしれません。
極端な話、中学校は一日も行けなかったとしても卒業出来ます。
中学校が一日も行けなくても、健康であれば
高校は通信制という選択肢もありますし
今は不登校の児童だけでなく自分の夢を優先させるために通信制を選ぶ生徒もたくさんいます。
また、中学校での授業も復習できるようにプログラムが用意されていたりします。
柔軟に将来を考えてあげてください。
どこか子供におかしいところがあるのではないか
朝起きられない、食欲不振、全身に倦怠感がありさらにめまい、ふらつき、立ち眩み
夜寝付けない、などの症状が見受けられる場合、
それは『起立性調節障害』を考えてみる必要があります。
学童・思春期に大変多い症状です。
一度病院(小児科)へかかり、相談をしてみてください。
また今からお話する症状にあてはまる場合は
すぐに小児診療内科や児童精神科などを考えてください。
筆者のこどももそうであったのですが
明らかに元気がなくなり、
食欲もなくなって寝てばかりいる
話をしようとすると、泣き出したり『死にたい』と言う
理由を聞いても本人が話したがらない場合は決して問い詰めないでください。
こどもは非常に辛い精神状態でこの場合、一刻も放っておいてはいけません。
仕事をしていると平日自宅にこどもだけを置いていくことになり
大変不安になりますが
おおげさな話ではなく、自分自身を傷つけてしまいそうな
刃物や窓の施錠には充分に気を付けてください。
脅しているようで申し訳ないのですが最悪の場合を想定し、早急に医療とつなげます。
考えられるのは、『適応障害』または『鬱症状』です。
プロの迅速な対応が必要な緊急事態です。
もしかしてイジメにあっているとか、クラスになじめていないのか
子供がいじめを受けているかもしれない
そう感じる気配を感じたらすぐに事実確認をとれるだけとりましょう。
- 衣服がよごれたまま帰宅
- 持ち物がなくなったり壊されている
- 食欲がなく話したがらない
- 帰宅が遅い
- お金の使い方が荒くなって無断で家から持ち出す
- 成績が下がる。筆圧が弱くなる。
- ささいなことでイライラしたり物に当たったりする
→まずは登校、下校時間の様子を見に行ったり、学校の様子を
担任の先生へ確認してみます。
こどもは必要のない苦しみの中にいて、この小さな世界が自分のすべてだと感じています。
逃げ場はないと感じています。
皆はそんなことないのに、自分だけがうまく学校生活を送れていないと
もがいている状態です。
→環境を変えてあげることが一番です
まずは安全を確保してあげます。
安全な場所=自宅でなければなりません。
学校が嫌と言うから休ませたけれど
自室でゲームばかりやってげらげら笑っているのが腹が立つ、と
言ったり、家が快適だから学校に行かなくなるんだ、と声高に言う人もいますが
家にいても辛くて居場所がなく、学校に行っても居場所がない、
そんなとき、こどもはどこに行けば辛さを緩和できると思いますか
手元にあるスマートフォンで、わかってくれるコミュニティを探し
そこへ行ってしまい帰ってこないかもしれません。
ご近所やママ友の目や言動が怖い
ほかっておきましょう。
同じ経験をした、という方のアドバイスなら少し
聞いてみるのもいいかもしれません。
適切な近所のコミュニティやスクールを教えてくれるかもしれません。
でも子供はひとりひとり特性があり、すべての子に合う解決策なんてありません。
近所の人やママ友が言うことに従ったとしても
あなたとあなたの大事な子供の人生の責任をとってはくれません。
外野の声に惑わされず、目の前のこどもの表情、目の輝き、話の内容などに
こころを向けましょう。
まとめ
不登校の不安にたいする対処法をあげました。
対処をするには、お子様のSOSにいちはやく気付くことが重要です。
一番簡単なのは
『いつもとちがう』という直感です。
何十年もそばにいて寄り添って育ててきた親にしかわからない
なにか直感というか子供の違和感を気付く力が親にはあると筆者は感じています。
お悩みの方、遠慮なくコメント、またはお問い合わせにて
ご相談くださいね。少しでもみなさまの心の拠り所になればと思っています。
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